前回の記事に引き続き、2021年4月26日にドイツから日本に一時帰国した際の流れをシェアします。
現地出国から日本到着までの流れや必要な手続きについて知りたい方は、前回の記事をご参照ください。
今回は、日本入国から検疫所指定の宿泊施設入所までの流れをみていきましょう。
2021年4月26日時点のドイツから日本への一時帰国(羽田から入国)に関する情報であること、私個人の実体験をベースにしていることをご了承いただいたうえで、これから一時帰国を考えている方の参考としていただけますと嬉しく思います。
全体のスケジュール
全体のスケジュールについては前回の記事にも記載しましたが、改めておさらいします。
①ドイツでコロナウィルスのテストを受け、検査証明書を取得する
②質問票の回答、その他書類やアプリの準備
③空港でのPCR検査の実施 ・日本入国
④検疫所指定の宿泊施設に移動
⑤3日間の隔離後、再びPCR検査を実施。陰性であれば、入国時に到着した空港に送り戻される
⑥残りの11日を過ごす自主隔離先に移動する (公共交通機関の使用はNG)
⑦11日間の残りの隔離期間を過ごす
前回の記事では、上記スケジュールでいう①と②について記事にしました。
今回は、③と④についてシェアします。
空港でのPCR検査の実施 ・ 日本入国
空港でのPCR検査の実施
入国前の手続きとして各種書類を提出し、アプリの使い方等を教えてもらったら、最後にPCR検査を受けます。
羽田空港でのPCR検査は、唾液によるものでした。
ここでの結果待ちの時間が結構長かったです。
私の場合は2時間程度待ちました。
私の隣で検査を受けていた方は30分程度の待ち時間ですぐに呼ばれていましたので、タイミングに拠るのだろうと思います。
日本入国
ここまできて、 ようやく入国です。
陰性だった人は数人のグループに分けられます。入国審査等の各手続を行うための移動は、そのグループ単位で行動するよう求められます。担当の方が各グループについてくださるので、その方を目印についていくだけでOKです。
入国手続きは通常と変わらず、入国ゲートを通って、荷物をピックアップし、関税を通ります。
関税を通ると、やっと空港内の公共エリアに出ることができます。
余談ですが、私は空港内の公共エリアに出て目の前のタリーズを見た時、かすかな違和感がありました。
「この違和感は何だろう?」と突き詰めると、カフェの座席に着席してコーヒーを飲んでいる人を久しぶりに見たからだということに行きつきました。
ドイツでは、かれこれ半年以上レストランやカフェは持ち帰りのみの営業だったので、こんな当たり前だった光景にも違和感を持つようになってしまったのか、と驚いてしまいました。
検疫所指定の宿泊施設に移動
話を戻します。
入国後は手続きが終わった人が集められ、検疫所指定の宿泊施設まで移動するためのバスに案内されます。
ここまでで既に日本着陸から3時間半が経過していました。
検疫所指定の宿泊施設まではバスで1時間ほどかかると言われたので、私はバスに乗り込む前にお手洗いに行きました。
入国までの各種手続きをする場所にあるお手洗いのほとんどが使用不可になっていたので、
お手洗いは着陸直前に飛行機の中で済ましておく方が良いかもしれません。
着陸から検疫所指定の宿泊施設移動までのスケジュール
私の場合、以下のようなスケジュールを経て検疫所指定の宿泊施設に到着しました。
8:30 | 着陸 |
8:30~9:30 | 各種書類提出・PCR検査 |
9:30~11:30 | PCR検査結果待ち |
11:30~12:00 | 入国手続き・宿泊所行のバスへ移動 |
12:00~ | 宿泊所へ移動 |
13:00 | 宿泊所到着 |
検疫所指定の宿泊施設とは?
そもそも、検疫所指定の宿泊施設とはどのようなところなのでしょうか。
羽田空港から入国した方の場合は、私の知る限りでは皆、両国のアパホテルでの宿泊になるようです。
部屋はこの通り、至って普通のアパホテルの部屋です。
基本的に部屋から出ることはできず、買い物等にも行けません。この3日間で絶対に必要なものがある場合は、現地国で用意のうえ、持参する必要があります。
なお、宿泊所は全面禁煙であり、宿泊中の飲酒は認められていません。
部屋の窓は元々開かない仕様になっていたので、なかなかフレッシュな気持ちはなれませんでした。
しかし、たまたま高層階の部屋が割り当てられたので、ドイツでは見ることのできない高層ビル群の夜景を見て「東京に帰ってきたのだ」と感じることができました。
宿泊料金は無料?
日本政府は、ドイツを含むリスク地域からの入国について、検疫所指定の宿泊施設にて3日間の隔離を義務としています。
この3日間の宿泊費・食事代は無料です。
ただし、ホテルに備え付けのコインランドリーを利用したい場合は別途お金がかかります。
利用を検討している方は、日本円の小銭を事前に用意しておくと良いでしょう。
検疫所指定の宿泊施設のアメニティ
歯ブラシやヘアバンド、髭剃り、ボディスポンジ、髪を縛るゴム、使い捨てのスリッパ等、アパホテルに通常宿泊する時に備えられているものと同様のアメニティが用意されていました。
もちろんタオルや寝間着、ヘアドライヤー、湯沸かし器、冷蔵庫等もありました。
飲み物類は、インスタントコーヒーとお茶の粉末がそれぞれ2袋用意されていました(毎食配られるペットボトルの水は除く)。
食事は?
食事は、三食お弁当が配られます。
毎食、職員の方がドアノブにお弁当をひっかけておいてくれます。準備ができたらアナウンスが流れるので、そのアナウンスの後に、マスクをしたうえでお弁当を受け取る仕組みです。
写真は、実際に配られたお弁当です。お弁当に加えて、500mlのペットボトル入りの水が毎食届けられます。
朝・昼・晩ともに サラダ、 おかず、漬物、米、デザートという組み合わせでした。
量は、一般的な市販のお弁当の量です。30代の私には少し多いくらいの量でしたが、育ち盛りのお子さんがいらっしゃる場合は、念のため間食を持参すると安心かもしれませんね。
なお、近隣に知人や家族がいる場合は、差し入れを受けることも可能です。
差し入れは本人に直接手渡すことはできず、一旦フロントの職員に預けるかたちになります。
その後、職員と本人が共に中身を確認し、無事本人の手元に渡ることになります。もしも酒類が入っていた場合、残念ながらこの場で預かられることになってしまいます。
おすすめの持ち物
先述のとおり、検疫所指定の宿泊施設にいる間は買い物に行くことができません。
個人的に「持ってきて良かったな」もしくは「持ってくれば良かったな」と思ったものをご紹介します。
- インスタントのお茶やコーヒー
- ビタミンサプリメント(水に溶かして飲むタイプだとなお良し)
- ふりかけ
- 紙コップ
- 部屋着/パジャマ
インスタントのお茶やコーヒー
インスタントのお茶やコーヒーはお願いしたら追加をいただけるのかもしれませんが「飲みたい」と思う度に内線で電話をかけるのも気が引けてしまいます。持参しておけば、いつでも気兼ねなく飲むことができますね。
ビタミンサプリメント
お弁当だけではどうしても栄養が偏ってしまいます。私は水に溶かして飲むタブレットタイプのビタミンサプリメントを持参しました。水に溶かすと、オレンジジュースのような味になって気分転換にもなります。
ふりかけ
支給のお弁当はお米の量が多いです。
お米だけ余してしまった場合、ふりかけがあると食べやすいと思います。
好き嫌いが多いお子さんがいらっしゃる場合も、食べ慣れたふりかけがあれば、食が進むのではないでしょうか。
紙コップ
こちらも部屋にアメニティとして、紙コップが 3つ 用意されています。
しかし、私の場合コーヒーやお茶を一日に何回も飲むので、紙コップがすぐに弱ってしまい、1日に1つの紙コップで抑えることができませんでした。
私は紙コップの用意をしていなかったので、内線で電話をして持ってきていただきましたが、何個も持ってきてもらうのが忍びなかったため、できるだけ使う個数を抑えようとしてしまい、弱くなった紙コップでやけどしそうになってしまいました。
細かい気を遣うくらいなら、いっそ持参すればよかったと思ったものです。
部屋着・パジャマ
通常の宿泊時と同様に、ホテルにもパジャマの用意はあります。
しかし、3日間ホテルの部屋から1歩も出ずに過ごすことになりますので、部屋着を用意しておくと、より快適に過ごすことが出来ると思います。
ホテルのパジャマの使用に抵抗がある方は、ご自身でパジャマも持参すると良いでしょう。
さいごに
前回の記事に引き続き、コロナ禍の一時帰国について、私の体験について書きました。
次回は、
- 再び空港に戻される際の流れ
- 自主隔離先での過ごし方、認められている外出の範囲
などについて記事にします。
【コロナ禍の一時帰国】シリーズは次回で終わります。
一時帰国を検討している皆さまのお役に少しでも立つことが出来れば幸いです。
Be yourself, be happy!
Anna
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